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RNAi治療薬のアルナイラム、国内市場も開拓

ノーベル賞技術で「トップ企業」に躍り出るか

2022年11月1日号

 毎年恒例のノーベル賞受賞者が先月発表されたが、残念ながら日本人受賞者はいなかった。医薬品と関わりの深い医学生理学賞は、12年に京都大学の山中伸弥教授、18年に同じく京大の本庶佑特別教授がその栄誉を手にした。同賞は人体の仕組みの解明や治療法の開発といった功績を称えたものだが、その発見がすぐに実用化されるとは限らない。本庶氏の成果が活かされた抗PD—1抗体「オプジーボ」は今や大型品だが、山中氏のiPS細胞は受賞後10年経過するが、まだ開発の途上にある。  10年も経つと周囲のほとぼりが冷めるが、当事者は研究を続ける。これと似た境遇で実を結んだ会社がある。米アルナイラムだ。02年創業の同社は、06年にノーベル医学生理学賞を受賞した「RNA干渉」(RNAi)を基盤技術に持つ。18年に米国上市したトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(TTR-FAP)...  毎年恒例のノーベル賞受賞者が先月発表されたが、残念ながら日本人受賞者はいなかった。医薬品と関わりの深い医学生理学賞は、12年に京都大学の山中伸弥教授、18年に同じく京大の本庶佑特別教授がその栄誉を手にした。同賞は人体の仕組みの解明や治療法の開発といった功績を称えたものだが、その発見がすぐに実用化されるとは限らない。本庶氏の成果が活かされた抗PD—1抗体「オプジーボ」は今や大型品だが、山中氏のiPS細胞は受賞後10年経過するが、まだ開発の途上にある。  10年も経つと周囲のほとぼりが冷めるが、当事者は研究を続ける。これと似た境遇で実を結んだ会社がある。米アルナイラムだ。02年創業の同社は、06年にノーベル医学生理学賞を受賞した「RNA干渉」(RNAi)を基盤技術に持つ。18年に米国上市したトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー(TTR-FAP)治療

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