医薬経済オンライン

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上昌広の日本医療の診立て

コロナ流行がもたらした米国医療の劇的な変化

第26回 オンライン診療が尊厳死にも拡大、対面に拘る日本医療の周回遅れ

医療ガバナンス研究所理事長

2022年11月1日号

 9月18日、米バイデン大統領は、米3大ネットワークであるCBSの番組で「パンデミックは終わった」と発言した。今後、世界は大きく変わる。それは、新型コロナウイルス対策で開発された技術が社会実装されるからだ。本稿でご紹介したい。  すでに変化は起こっている。まずは中絶禁止をめぐる米国社会の対応だ。6月24日、米連邦最高裁判所は、妊娠中絶の権利を認めた1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆した。  ところが、米国で「中絶難民」は問題とはなっていない。その理由は2つある。ひとつは、中絶の手段が手術から薬物に変わっていることだ。米国では00年に「ミフェプリストン」と「ミソプロストール」(ともに一般名)という内服薬を用いた中絶が認可された。19年現在、54%の中絶は内服薬によるものだ。  9月18日、米バイデン大統領は、米3大ネットワークであるCBSの番組で「パンデミックは終わった」と発言した。今後、世界は大きく変わる。それは、新型コロナウイルス対策で開発された技術が社会実装されるからだ。本稿でご紹介したい。  すでに変化は起こっている。まずは中絶禁止をめぐる米国社会の対応だ。6月24日、米連邦最高裁判所は、妊娠中絶の権利を認めた1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆した。  ところが、米国で「中絶難民」は問題とはなっていない。その理由は2つある。ひとつは、中絶の手段が手術から薬物に変わっていることだ。米国では00年に「ミフェプリストン」と「ミソプロストール」(ともに一般名)という内服薬を用いた中絶が認可された。19年現在、54%の中絶は内服薬によるものだ。

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