看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
人生における価値と余白の意味(2)
第63回 自分でデザインする生活と人生のアート
大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ
2022年11月1日号
前回10月1日号では意図せず老害の話をしてしまった。ウチの研究室では「高齢者は幸せか?」ということを追究しており、それを阻害するものがあれば排除したいと思って日々研究や教育に勤しんでいる。治らない病気や老衰を避けられないのだとしたら、その状態とどう折り合いをつけて生きていくかということも考えている。いつも高齢者目線で考えるも、老害の話はどう考えてもワカモノ目線だったなぁと、反省はしないが、前回の原稿を読んで客観視していた。
しかし、前回書いたように、「してあげる」「してもらう」という構図ができると、「してもらう」側はどうしても卑屈になってしまう気がする。「俺はワカモノのために今まで働いてきたんだ。敬うのが当然だろう」という人もいるかもしれないが、そういう人に限って自分ひとりで生きてきたと思い過ぎているように思う。自信を持つの...
前回10月1日号では意図せず老害の話をしてしまった。ウチの研究室では「高齢者は幸せか?」ということを追究しており、それを阻害するものがあれば排除したいと思って日々研究や教育に勤しんでいる。治らない病気や老衰を避けられないのだとしたら、その状態とどう折り合いをつけて生きていくかということも考えている。いつも高齢者目線で考えるも、老害の話はどう考えてもワカモノ目線だったなぁと、反省はしないが、前回の原稿を読んで客観視していた。
しかし、前回書いたように、「してあげる」「してもらう」という構図ができると、「してもらう」側はどうしても卑屈になってしまう気がする。「俺はワカモノのために今まで働いてきたんだ。敬うのが当然だろう」という人もいるかもしれないが、そういう人に限って自分ひとりで生きてきたと思い過ぎているように思う。自信を持つのはい
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