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薬価キーワード ざっくり解説!

「保険で使える薬」の 価格と品目のリスト

第4回 薬価基準

2022年11月1日号

 果たしてこの説明でわかるだろうか? 薬価基準とは「医療保険から保険医療機関や保険薬局に払われる際の医薬品の価格を定めたもの」を指す。  少し噛み砕くと、まず薬価は、国が定める一つひとつの医療用医薬品の価格のことだ。それを踏まえて、薬価基準は「薬価をまとめたリスト」と理解すればいい。2つの性格を持つ。1つが「価格表」、もう1つが「品目表」だ。歴史を振り返りながら、順に見ていく。  最初は価格表だ。古くは江戸時代、薬は自由価格で売り手が値段を決めていた。「薬九層倍」という言葉が残るように、売値が原価の九倍と異常に高いことから「暴利をむさぼる」ことのたとえにもなっていた。その後、明治、大正、昭和と時代が移り、戦後しばらくは混乱期の物価高騰是正のため、米、小麦などの穀物と同様に、医薬品も「統制価格」だったが、徐々に自由経済に...  果たしてこの説明でわかるだろうか? 薬価基準とは「医療保険から保険医療機関や保険薬局に払われる際の医薬品の価格を定めたもの」を指す。  少し噛み砕くと、まず薬価は、国が定める一つひとつの医療用医薬品の価格のことだ。それを踏まえて、薬価基準は「薬価をまとめたリスト」と理解すればいい。2つの性格を持つ。1つが「価格表」、もう1つが「品目表」だ。歴史を振り返りながら、順に見ていく。  最初は価格表だ。古くは江戸時代、薬は自由価格で売り手が値段を決めていた。「薬九層倍」という言葉が残るように、売値が原価の九倍と異常に高いことから「暴利をむさぼる」ことのたとえにもなっていた。その後、明治、大正、昭和と時代が移り、戦後しばらくは混乱期の物価高騰是正のため、米、小麦などの穀物と同様に、医薬品も「統制価格」だったが、徐々に自由経済に移行

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