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薬のおカネを議論しよう

ガラパゴス皮下接種が続くインフルエンザワクチン

第76回

医療ガバナンス研究所医師  谷本哲也

2022年11月1日号

 インフルエンザワクチンの接種シーズンがめぐってきた。一方、新型コロナウイルスワクチンの追加接種も同時に進んでいる。通常の内科外来の合間を縫って、日々ワクチン接種に勤しんでいる。私の勤務するクリニックでは両ワクチンの取り違えによる誤接種を防ぐため、予約の時間を完全に切り替えることで対応している。時間帯により、どちらか一方のワクチン接種予約しか取れない仕組みだ。  両ワクチンでは接種方法の違いにも注意が必要だ。インフルは皮下接種、コロナは筋肉内接種と日本の添付文書上には明記されている。成人の場合、対象者の接種する側の手を腰に当て、肘を外側に突き出してもらい、肩峰と肘頭を結ぶ線の下から3分の1の付近を刺入部位として選び、皮膚と皮下脂肪をつまみあげ、皮膚面に30度程度の角度をつけ斜めに針を刺すのが皮下接種の方法となる。一方、手はまっすぐ...  インフルエンザワクチンの接種シーズンがめぐってきた。一方、新型コロナウイルスワクチンの追加接種も同時に進んでいる。通常の内科外来の合間を縫って、日々ワクチン接種に勤しんでいる。私の勤務するクリニックでは両ワクチンの取り違えによる誤接種を防ぐため、予約の時間を完全に切り替えることで対応している。時間帯により、どちらか一方のワクチン接種予約しか取れない仕組みだ。  両ワクチンでは接種方法の違いにも注意が必要だ。インフルは皮下接種、コロナは筋肉内接種と日本の添付文書上には明記されている。成人の場合、対象者の接種する側の手を腰に当て、肘を外側に突き出してもらい、肩峰と肘頭を結ぶ線の下から3分の1の付近を刺入部位として選び、皮膚と皮下脂肪をつまみあげ、皮膚面に30度程度の角度をつけ斜めに針を刺すのが皮下接種の方法となる。一方、手はまっすぐ下

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