薬価キーワード ざっくり解説!
原則は「類似薬効」、例外的に「原価計算」
第5回 新薬の薬価算定方式
2022年11月15日号
果たしてこの説明でわかるだろうか?新薬の薬価算定方式には「類似薬効比較方式と原価計算方式がある」。
これだけではどういう場合にどちらの方式が使われるのか、明らかでないので、詳しくみていく。
まず、理解すべきは次の2点だ。
①類似薬がある場合には類似薬効比較方式、ない場合には原価計算方式を用いる、②類似薬効比較方式が基本で、原価計算方式は例外的に用いる──ということだ。
患者がある病気で治療を受けていて、新薬が出てそちらを使うことになれば、前に使っていた薬から置き換わる。それを前提に、類似薬効比較方式では「同じ効き目であれば同じ値段」を付けるという考え方が根底にある。
例えば、降圧剤なら降圧剤、抗がん剤なら抗がん剤と、効き目や作用が似ている薬(類似薬)を探す。見つかったら最も似ている薬(最...
果たしてこの説明でわかるだろうか?新薬の薬価算定方式には「類似薬効比較方式と原価計算方式がある」。
これだけではどういう場合にどちらの方式が使われるのか、明らかでないので、詳しくみていく。
まず、理解すべきは次の2点だ。
①類似薬がある場合には類似薬効比較方式、ない場合には原価計算方式を用いる、②類似薬効比較方式が基本で、原価計算方式は例外的に用いる──ということだ。
患者がある病気で治療を受けていて、新薬が出てそちらを使うことになれば、前に使っていた薬から置き換わる。それを前提に、類似薬効比較方式では「同じ効き目であれば同じ値段」を付けるという考え方が根底にある。
例えば、降圧剤なら降圧剤、抗がん剤なら抗がん剤と、効き目や作用が似ている薬(類似薬)を探す。見つかったら最も似ている薬(最類
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