技術革新と製薬企業の明日
国産ワクチンの今そこにある危機
第145回 市場を席巻する2社に太刀打ちできるか
宮田総研代表取締役 宮田満
2022年11月15日号
10月5日にファイザーが、続く11月1日にモデルナ・ジャパンが2価新型コロナウイルスmRNAワクチンの特例承認を日本で取得、接種が始まった。いよいよ新型コロナワクチンの開発は、変異型ウイルスに対応する第2段階に突入した。詳細に検証すると季節性インフルエンザワクチンの変異型ウイルスに対応する製造承認プロセスが、ほぼ新型コロナワクチンに転用されていることがわかった。この先にあるのは、新型コロナと季節性インフルエンザの混合mRNAワクチンの商品化である。これが来年にも実現すれば、季節性インフルエンザワクチンに収益を依存する日本のワクチンメーカーに大打撃を与え、国産ワクチン製造基盤の崩壊にもつながりかねない。
武漢株(起源株)とオミクロンBA・1に対応する2価mRNAワクチンに続いて、現在の流行株であるオミクロンBA・4―5と武漢株の2価mRNAワクチンの特例承認...
10月5日にファイザーが、続く11月1日にモデルナ・ジャパンが2価新型コロナウイルスmRNAワクチンの特例承認を日本で取得、接種が始まった。いよいよ新型コロナワクチンの開発は、変異型ウイルスに対応する第2段階に突入した。詳細に検証すると季節性インフルエンザワクチンの変異型ウイルスに対応する製造承認プロセスが、ほぼ新型コロナワクチンに転用されていることがわかった。この先にあるのは、新型コロナと季節性インフルエンザの混合mRNAワクチンの商品化である。これが来年にも実現すれば、季節性インフルエンザワクチンに収益を依存する日本のワクチンメーカーに大打撃を与え、国産ワクチン製造基盤の崩壊にもつながりかねない。
武漢株(起源株)とオミクロンBA・1に対応する2価mRNAワクチンに続いて、現在の流行株であるオミクロンBA・4―5と武漢株の2価mRNAワクチンの特例承認が
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