検証 医薬品と[特許]
オプジーボ特許紛争の深淵④
第10回
元大阪大学大学院 経済学研究科講師 西口博之
2022年11月15日号
前々回9月15日号では、オプジーボ特許紛争の3つの事例を紹介、オプジーボ特許の今後の課題として、今まであまり議論のされていなかった院生対指導教官事件の中で職務発明ないしアカデミーハラスメントの面からの問題点を述べてきた。
また、前回10月15日号では、三つの紛争事例のうち、ダナ・ファーバーがん研究所のゴードン・フリーマン博士を中心とする本庶特許無効審判に対して5月27日にフリーマン博士などの共同発明者の否定並びに本庶特許権者などの共同出願違反の却下という特許庁の審決が下されたことを紹介した。
本件オプジーボ特許紛争のポイントと言うべき「誰が真の発明者か?」については、前回でも本件3つの特許紛争のケースでも説明したとおり、日本の知財高裁と米国巡回控訴裁判所(CAFC)との間に大きな乖離が生じている。
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前々回9月15日号では、オプジーボ特許紛争の3つの事例を紹介、オプジーボ特許の今後の課題として、今まであまり議論のされていなかった院生対指導教官事件の中で職務発明ないしアカデミーハラスメントの面からの問題点を述べてきた。
また、前回10月15日号では、三つの紛争事例のうち、ダナ・ファーバーがん研究所のゴードン・フリーマン博士を中心とする本庶特許無効審判に対して5月27日にフリーマン博士などの共同発明者の否定並びに本庶特許権者などの共同出願違反の却下という特許庁の審決が下されたことを紹介した。
本件オプジーボ特許紛争のポイントと言うべき「誰が真の発明者か?」については、前回でも本件3つの特許紛争のケースでも説明したとおり、日本の知財高裁と米国巡回控訴裁判所(CAFC)との間に大きな乖離が生じている。
審決
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