医薬経済オンライン

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NOTEBOOK-こぼれ話

誤解生んだリリースタイトル、“幻の承認取得”

2022年11月15日号

 東証グロース上場のサンバイオのニュースリリースが、“再生細胞医薬品「SB623」がついに国内承認を取得した”との誤解を生んでいる。発端となった10月20日のリリースの見出しは「国内SB623慢性期外傷性脳損傷プログラム製造販売承認取得の状況について(続報)」。 少しかいつまむと、SB623は、一部の臨床試験で思うような結果を出せず住友ファーマとの提携解消を余儀なくされたり、生産準備が不足していたりと、難路を歩むサンバイオの開発品。失われた運動機能の回復を促す効果が期待されている。開発は遅延したが「先駆け審査指定制度」の対象となり、ようやく3月に申請。優先審査を踏まえ、9月承認をめざす状況となっていた。 しかし、待てど暮らせど、厚生労働省の薬事食品衛生審議会の議題にSB623は上らず。このためサンバイオは「承認取得の状況について」を発表し、「9月までの承認取得はない...  東証グロース上場のサンバイオのニュースリリースが、“再生細胞医薬品「SB623」がついに国内承認を取得した”との誤解を生んでいる。発端となった10月20日のリリースの見出しは「国内SB623慢性期外傷性脳損傷プログラム製造販売承認取得の状況について(続報)」。 少しかいつまむと、SB623は、一部の臨床試験で思うような結果を出せず住友ファーマとの提携解消を余儀なくされたり、生産準備が不足していたりと、難路を歩むサンバイオの開発品。失われた運動機能の回復を促す効果が期待されている。開発は遅延したが「先駆け審査指定制度」の対象となり、ようやく3月に申請。優先審査を踏まえ、9月承認をめざす状況となっていた。 しかし、待てど暮らせど、厚生労働省の薬事食品衛生審議会の議題にSB623は上らず。このためサンバイオは「承認取得の状況について」を発表し、「9月までの承認取得はないも

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