医薬経済オンライン

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降って湧いた糖尿病「名称変更」の真因

疾患への偏見で結婚や就職にも響く厳しい現実

2022年12月1日号

 11月14日の世界糖尿病デーには世界各地の都市でブルーのシンボルカラーが掲げられた。日本でも東京では都庁が、札幌は時計台、大阪では大阪城、秋田はなまはげにブルーの光が灯った。この糖尿病デーの少し前の8日、新聞紙上に「『糖尿病』の名称変更へ」という見出しが躍った。記事は「日本糖尿病協会は前日に開いたセミナーで患者の大半が『糖尿病』という名称に不快感を抱いていることなどを踏まえて、今後1、2年のうちに新たな病名を提案したい考えだ」と伝えている。  同協会が患者を対象にしたインターネットによるアンケート調査で、回答者1087人の9割が病名に抵抗感・不快感を持ち、変更を希望する人が8割に上り、「尿」という言葉が負のイメージであることへの懸念が多かった、と続けている。  ある私立大学の名誉教授は「かつて糖尿病だった先輩教授が『何よりの悩...  11月14日の世界糖尿病デーには世界各地の都市でブルーのシンボルカラーが掲げられた。日本でも東京では都庁が、札幌は時計台、大阪では大阪城、秋田はなまはげにブルーの光が灯った。この糖尿病デーの少し前の8日、新聞紙上に「『糖尿病』の名称変更へ」という見出しが躍った。記事は「日本糖尿病協会は前日に開いたセミナーで患者の大半が『糖尿病』という名称に不快感を抱いていることなどを踏まえて、今後1、2年のうちに新たな病名を提案したい考えだ」と伝えている。  同協会が患者を対象にしたインターネットによるアンケート調査で、回答者1087人の9割が病名に抵抗感・不快感を持ち、変更を希望する人が8割に上り、「尿」という言葉が負のイメージであることへの懸念が多かった、と続けている。  ある私立大学の名誉教授は「かつて糖尿病だった先輩教授が『何よりの悩み

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