業界展望
構造的苦境業種へ転落したジェネリック業界
第18回 サワイGHD/東和薬品
クレディ・スイス証券株式会社株式調査部ディレクター 酒井文義
2022年12月1日号
ジェネリック(GE)専業大手3社の22年度上期決算は、サワイグループホールディングスは売上高964億円、前年同期比▲1%、営業利益88億円、▲36%、四半期利益67億円、▲27%、東和薬品は売上高905億円、10%増、営業利益32億円、▲69%、四半期利益27億円、▲71%、と大幅減益。事業再生ADR手続き(裁判外紛争解決)で経営再建中の日医工(4541)は売上高912億円、6%増を確保したが、営業赤字58億円、四半期損失549億円と6四半期連続の赤字決算となった。GE業界全体が浮沈の底にあるような状態だ。
その要因は明らかで、21年に起きた日医工と小林化工(現トラストファーマテック、サワイGHD傘下)の品質不正問題に端を発した製品供給不足である。欠品防止のための措置、いわゆる限定出荷の影響で21年度からサワイGHDと東和薬品の業績は急転直下悪化した。日医工は自らがまいた種でADRへ追い...
ジェネリック(GE)専業大手3社の22年度上期決算は、サワイグループホールディングスは売上高964億円、前年同期比▲1%、営業利益88億円、▲36%、四半期利益67億円、▲27%、東和薬品は売上高905億円、10%増、営業利益32億円、▲69%、四半期利益27億円、▲71%、と大幅減益。事業再生ADR手続き(裁判外紛争解決)で経営再建中の日医工(4541)は売上高912億円、6%増を確保したが、営業赤字58億円、四半期損失549億円と6四半期連続の赤字決算となった。GE業界全体が浮沈の底にあるような状態だ。
その要因は明らかで、21年に起きた日医工と小林化工(現トラストファーマテック、サワイGHD傘下)の品質不正問題に端を発した製品供給不足である。欠品防止のための措置、いわゆる限定出荷の影響で21年度からサワイGHDと東和薬品の業績は急転直下悪化した。日医工は自らがまいた種でADRへ追い込ま
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