医薬経済オンライン

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病名認知と新薬に頼る「肥満対策」

「メタボ検診」大失敗で次なる一手

2022年12月15日号

 来年は肥満症の「新薬ラッシュ」の元年になるかもしれない。厚生労働省は11月28日の部会で、大正製薬の「アライ」(成分名=オルリスタット)を要指導医薬品として承認することを了承した。来年3月末にも正式に承認する見通しだ。処方箋なしに薬局で買える国内初の肥満対策のOTC薬で、ちまたでは早くも「やせ薬」「ダイエット薬」などと紹介されている。  アライは食事で摂った脂質の体内での吸収を抑える作用があり、あくまで肥満に対する「補助的」な薬剤。このため正確には肥満症薬でなく、「脂肪吸収抑制薬」という呼称になりそうだ。購入には必ず薬剤師による指導と情報提供を受ける必要がある。運動や食事療養と組み合わせたうえで、腹囲が男性で85センチ以上、女性で90センチ以上の「腹部が太め」な人が対象。18歳以上で高血圧や糖尿病といった健康障害がないのが使ううえでの条件...  来年は肥満症の「新薬ラッシュ」の元年になるかもしれない。厚生労働省は11月28日の部会で、大正製薬の「アライ」(成分名=オルリスタット)を要指導医薬品として承認することを了承した。来年3月末にも正式に承認する見通しだ。処方箋なしに薬局で買える国内初の肥満対策のOTC薬で、ちまたでは早くも「やせ薬」「ダイエット薬」などと紹介されている。  アライは食事で摂った脂質の体内での吸収を抑える作用があり、あくまで肥満に対する「補助的」な薬剤。このため正確には肥満症薬でなく、「脂肪吸収抑制薬」という呼称になりそうだ。購入には必ず薬剤師による指導と情報提供を受ける必要がある。運動や食事療養と組み合わせたうえで、腹囲が男性で85センチ以上、女性で90センチ以上の「腹部が太め」な人が対象。18歳以上で高血圧や糖尿病といった健康障害がないのが使ううえでの条件と

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