医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

新展開迎える遺伝子治療の最前線

第146回 日米中の企業で熾烈な開発競争

宮田総研代表取締役 宮田満

2022年12月15日号

 遺伝子操作実用化の第三の波が欧米、そして日本にも波及し始めた。いよいよ新しいモダリティとして、遺伝子治療を無視できない時代がやってきたのだ。アステラス製薬を除き、遺伝子操作に後ろ向きだった日本の製薬企業にも戦略転換が迫られる。  11月22日、米国食品医薬品局(FDA)が米CSLベーリングの成人の血友病B遺伝子治療「ヘムジェニックス」(エトラナコゲン デザパルボベク)の販売認可にゴーサインを出した。遺伝子治療にはやや保守的だったFDAが認可した3番目の製品となった。FDAはこれまでの態度を一転、血友病Bの治療薬の実用化としては、世界の先陣を切ったのだ。来年半ばまでには、ブロック・バスターとなる血友病Aの遺伝子治療薬の米国での認可も見えてきた。  遺伝子治療の実用化の歴史を見ると、まさに山あり谷あり。90年、遺伝子治療実用化の黎明期に重症...  遺伝子操作実用化の第三の波が欧米、そして日本にも波及し始めた。いよいよ新しいモダリティとして、遺伝子治療を無視できない時代がやってきたのだ。アステラス製薬を除き、遺伝子操作に後ろ向きだった日本の製薬企業にも戦略転換が迫られる。  11月22日、米国食品医薬品局(FDA)が米CSLベーリングの成人の血友病B遺伝子治療「ヘムジェニックス」(エトラナコゲン デザパルボベク)の販売認可にゴーサインを出した。遺伝子治療にはやや保守的だったFDAが認可した3番目の製品となった。FDAはこれまでの態度を一転、血友病Bの治療薬の実用化としては、世界の先陣を切ったのだ。来年半ばまでには、ブロック・バスターとなる血友病Aの遺伝子治療薬の米国での認可も見えてきた。  遺伝子治療の実用化の歴史を見ると、まさに山あり谷あり。90年、遺伝子治療実用化の黎明期に重症免

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