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薬のおカネを議論しよう

医学教育における製薬企業マーケティングの影響

第79回

医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦

2022年12月15日号

 11月26〜27日にかけて、毎年恒例の「現場からの医療改革推進協議会」が主催するシンポジウムが開催された。数あるディスカッションのテーマのうち、本稿においては、以前から親交があるシドニー大学バーバラ・ミンツ博士の発表をご紹介したい。製薬企業のマーケティングが医学教育に及ぼす影響について取り上げたミンツ博士の発表は、とても聞き応えがあった。  製薬企業によるマーケティングが医学教育に及ぼす影響は、以前から世界的に問題となってきた。これまでの調査により、医学部でのトレーニング期間を通じて、医学生は製薬企業と頻繁に関わる機会があること、実際に臨床でのトレーニングが始まると、製薬企業と関わる機会が増加することなどが明らかとなっている。また、日本においても、同様の調査結果が得られている。  では、製薬企業との関わりによって、医学...  11月26〜27日にかけて、毎年恒例の「現場からの医療改革推進協議会」が主催するシンポジウムが開催された。数あるディスカッションのテーマのうち、本稿においては、以前から親交があるシドニー大学バーバラ・ミンツ博士の発表をご紹介したい。製薬企業のマーケティングが医学教育に及ぼす影響について取り上げたミンツ博士の発表は、とても聞き応えがあった。  製薬企業によるマーケティングが医学教育に及ぼす影響は、以前から世界的に問題となってきた。これまでの調査により、医学部でのトレーニング期間を通じて、医学生は製薬企業と頻繁に関わる機会があること、実際に臨床でのトレーニングが始まると、製薬企業と関わる機会が増加することなどが明らかとなっている。また、日本においても、同様の調査結果が得られている。  では、製薬企業との関わりによって、医学教育

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