医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

発売後の臨床研究の利活用

第112回 従来のブロックバスタービジネスモデルからの脱却

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2022年12月15日号

 発売後の追加臨床試験は、その後の製品の販売拡大戦略に大きなプレッシャーを与えるととも、利益確保にも多大な影響を及ぼす。バルサルタン事件も企業側の意図する大規模臨床試験後のエビデンス獲得による拡販への期待から起こってしまったものだ。今回は製品発売後に実施される企業主体の臨床試験について考察してみたい。  製薬企業は現在行われている臨床試験の一覧について、ホームページ上で公開している。どのような試験(主に治験)が行われているか、わかりやすくなっている。  製薬企業は、製品が世に出てからエビデンスの確立や論文化できる臨床試験の実施に大きな予算と労力を割いていく。とくに生活習慣病に関しては治験で取り入れられなかった他の対象群に対して販売しながら追加試験を行う。  学会で実施された臨床試験の結果が発表されることで...  発売後の追加臨床試験は、その後の製品の販売拡大戦略に大きなプレッシャーを与えるととも、利益確保にも多大な影響を及ぼす。バルサルタン事件も企業側の意図する大規模臨床試験後のエビデンス獲得による拡販への期待から起こってしまったものだ。今回は製品発売後に実施される企業主体の臨床試験について考察してみたい。  製薬企業は現在行われている臨床試験の一覧について、ホームページ上で公開している。どのような試験(主に治験)が行われているか、わかりやすくなっている。  製薬企業は、製品が世に出てからエビデンスの確立や論文化できる臨床試験の実施に大きな予算と労力を割いていく。とくに生活習慣病に関しては治験で取り入れられなかった他の対象群に対して販売しながら追加試験を行う。  学会で実施された臨床試験の結果が発表されることで製

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence