医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

切り札「薬学部新設」を阻む高い壁

沖縄県で年々深刻化する薬剤師不足

2023年1月1日号

県民の切なる願いを政府はどう受け止めるのか(沖縄県県庁)  世の中には真逆なことがままあるが、これもそのひとつだ。国会ではたびたび薬科大学の入学定員割れが問題視され、薬学部の定員を減らすべきだという声が上がっているが、沖縄県では逆に慢性的な薬剤師不足が叫ばれ、薬学部新設を求める声が高まっている。  少々、古いデータだが、厚生労働省が公表した18年の統計では人口10万人あたりの薬剤師数は全国平均が190.1人なのに対して沖縄県ではその7割の139.4人に過ぎない。むろん、全国最下位。いや、その2年前の16年には全国平均が181.3人なのに沖縄は134.7人で、年々、格差が広がっているのである。  この慢性的な薬剤師不足を解消するには最早、国公立大学に薬学部を設置してもらう以外に方法はない、というのが沖縄県民の悲願なのだ。実際、沖縄... 県民の切なる願いを政府はどう受け止めるのか(沖縄県県庁)  世の中には真逆なことがままあるが、これもそのひとつだ。国会ではたびたび薬科大学の入学定員割れが問題視され、薬学部の定員を減らすべきだという声が上がっているが、沖縄県では逆に慢性的な薬剤師不足が叫ばれ、薬学部新設を求める声が高まっている。  少々、古いデータだが、厚生労働省が公表した18年の統計では人口10万人あたりの薬剤師数は全国平均が190.1人なのに対して沖縄県ではその7割の139.4人に過ぎない。むろん、全国最下位。いや、その2年前の16年には全国平均が181.3人なのに沖縄は134.7人で、年々、格差が広がっているのである。  この慢性的な薬剤師不足を解消するには最早、国公立大学に薬学部を設置してもらう以外に方法はない、というのが沖縄県民の悲願なのだ。実際、沖縄県

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence