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業界展望

23年展望―追い風吹かず、個別企業の奮闘は限界

第19回 日本の創薬力向上に期待

クレディ・スイス証券株式会社株式調査部ディレクター 酒井文義

2023年1月1日号

 22年2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が起きた。その日を境に世界は一層混迷を深めることになった。現時点における23年の見通しも明るくない。IMF(国際通貨基金)による直近10月の世界経済(GDP)の成長見通しは22年の3.2%から23年は2.7%へ減速するというのが基本シナリオだが、23年の予想は前回7月の予測2.9%から0.2ポイント下方修正されて、1月、4月、7月に続き4回連続の下方修正となった。世界経済は明らかに下振れしており、リセッション入りのリスクを唱えるエコノミストもいる。  IMFが描く2023年のリスクシナリオでは、世界の成長率が2%を下回る確率を25%、マイナス成長に陥る可能性を10%超と予測している。主要国別の成長予測は米国が1.0%、ユーロ圏が0.5%、そのうちドイツは▲0.3%、日本が1.6%、英国が0.3%である。消去法的に日本が先進国のなかで経済成長率がト...  22年2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が起きた。その日を境に世界は一層混迷を深めることになった。現時点における23年の見通しも明るくない。IMF(国際通貨基金)による直近10月の世界経済(GDP)の成長見通しは22年の3.2%から23年は2.7%へ減速するというのが基本シナリオだが、23年の予想は前回7月の予測2.9%から0.2ポイント下方修正されて、1月、4月、7月に続き4回連続の下方修正となった。世界経済は明らかに下振れしており、リセッション入りのリスクを唱えるエコノミストもいる。  IMFが描く2023年のリスクシナリオでは、世界の成長率が2%を下回る確率を25%、マイナス成長に陥る可能性を10%超と予測している。主要国別の成長予測は米国が1.0%、ユーロ圏が0.5%、そのうちドイツは▲0.3%、日本が1.6%、英国が0.3%である。消去法的に日本が先進国のなかで経済成長率がトッ

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