医薬経済オンライン

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薬のおカネを議論しよう

アマゾンは電子処方箋の夢を見るか

第80回

医療ガバナンス研究所医師  谷本哲也

2023年1月1日号

 1月26日から電子処方箋の運用が開始される。医療現場では電子カルテはかなり普及しており、20年以上前の研修医時代を除いて、私も手書きの処方箋は医者人生でほとんど書いたことがない。実際、電子カルテ普及率は400床以上の病院で約9割、一般診療所でも約4割と報告されている。自施設内の電子カルテ上で処方箋を電子的に扱う仕組み自体は珍しくない。  しかし電子カルテで入力した電子情報の処方でも、自施設外に出す院外処方ではプリンターで紙に印刷し医師が判を押し、患者が薬局へ持参し薬を受け取るのが普通だ。お薬手帳も多くは紙ベースで、各医療機関の処方内容のシールをページに貼り付ける場合が多い。医療現場で他の医療機関の処方を知りたい場合、患者が持参した手帳を確認するケースがほとんどだ。そのため、患者が手帳を家に忘れ、処方内容が詳しく確認できないことなど日常...  1月26日から電子処方箋の運用が開始される。医療現場では電子カルテはかなり普及しており、20年以上前の研修医時代を除いて、私も手書きの処方箋は医者人生でほとんど書いたことがない。実際、電子カルテ普及率は400床以上の病院で約9割、一般診療所でも約4割と報告されている。自施設内の電子カルテ上で処方箋を電子的に扱う仕組み自体は珍しくない。  しかし電子カルテで入力した電子情報の処方でも、自施設外に出す院外処方ではプリンターで紙に印刷し医師が判を押し、患者が薬局へ持参し薬を受け取るのが普通だ。お薬手帳も多くは紙ベースで、各医療機関の処方内容のシールをページに貼り付ける場合が多い。医療現場で他の医療機関の処方を知りたい場合、患者が持参した手帳を確認するケースがほとんどだ。そのため、患者が手帳を家に忘れ、処方内容が詳しく確認できないことなど日常茶

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