話題の焦点
ブタ心臓移植、厳しい幕開け
2023年1月1日号
切羽詰まった心臓移植手術を米国で行うためには5億円もかかる。懸命に寄付を募っていたがうまく進展するといいが。 22年の医療界は、世界で初めて遺伝子操作したブタの心臓の移植手術が行われるという華々しい話題で幕を開けた。1日でも長く生き延びてほしいと期待されたが、約2ヵ月間で革新的期待は夢と消えた。 この歴史的取り組みが今年どのような進展を見せるか。米国だけでも臓器提供を持ちながら1日平均17人が志望しているという。 そんななか、「異種移植」が長年研究されてきて、ブタの心臓弁移植はすでに広く定着している。腎臓についても22年に成功、心臓については、最大障壁の超急性拒絶反応をクリアし、期待が大いに高まっていたのだが……。 日本で行われる心臓移植は増加傾向にあり、19年には84件と大きく増えた。それでも補助人工心臓で細々命をつないでいる人が1000人弱いる。1日で...
切羽詰まった心臓移植手術を米国で行うためには5億円もかかる。懸命に寄付を募っていたがうまく進展するといいが。 22年の医療界は、世界で初めて遺伝子操作したブタの心臓の移植手術が行われるという華々しい話題で幕を開けた。1日でも長く生き延びてほしいと期待されたが、約2ヵ月間で革新的期待は夢と消えた。 この歴史的取り組みが今年どのような進展を見せるか。米国だけでも臓器提供を持ちながら1日平均17人が志望しているという。 そんななか、「異種移植」が長年研究されてきて、ブタの心臓弁移植はすでに広く定着している。腎臓についても22年に成功、心臓については、最大障壁の超急性拒絶反応をクリアし、期待が大いに高まっていたのだが……。 日本で行われる心臓移植は増加傾向にあり、19年には84件と大きく増えた。それでも補助人工心臓で細々命をつないでいる人が1000人弱いる。1日でも
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