医薬経済オンライン

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日本の薬機規制 その批判的考察

日本の薬機規制について ―総論5[薬機行政組織論1]―

第7回

元厚生労働省(薬系技官)津田重城

2023年1月1日号

 薬系技官の持つ限界、それには主に内資系メーカー経営者の限界、あるいは変化を好まない気質も関係するのであろうが(最近、日本人の特徴として「横並び」と「安定」が大好きであるということを聞いたが)、11月15日号で紹介した「チャレンジしない」気質は、やはり薬系技官の限界を大きく示すものだろう。  次に、人とともに大事な組織のことを論じてみたい。最近、mRNAワクチン接種後の副反応とその症例評価に関連して、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の人事・組織に触れた記事があった(22年11月1日『日刊ゲンダイDIGITAL』)。「PMDAの人事に関して、薬系技官の植民地の感がある」との内容だった。  04年の発足から6年後の10年に、当時の「薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会」がPMDA職員に対してアンケート調査を行った結果から、部...  薬系技官の持つ限界、それには主に内資系メーカー経営者の限界、あるいは変化を好まない気質も関係するのであろうが(最近、日本人の特徴として「横並び」と「安定」が大好きであるということを聞いたが)、11月15日号で紹介した「チャレンジしない」気質は、やはり薬系技官の限界を大きく示すものだろう。  次に、人とともに大事な組織のことを論じてみたい。最近、mRNAワクチン接種後の副反応とその症例評価に関連して、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の人事・組織に触れた記事があった(22年11月1日『日刊ゲンダイDIGITAL』)。「PMDAの人事に関して、薬系技官の植民地の感がある」との内容だった。  04年の発足から6年後の10年に、当時の「薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会」がPMDA職員に対してアンケート調査を行った結果から、部課

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