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医政羅針盤

「かかりつけ医」議論の現実的着地点

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2023年1月15日号

実効性を高める工夫が不可欠  今回の新型コロナウイルス禍によって「かかりつけ医」の役割に改めて注目が集まり、22年6月に閣議決定された「骨太方針2022」で「かかりつけ医機能が発揮される制度整備を行う」との方針が示されたことを受けて、政府の全世代型社会保障構築会議や社会保障審議会医療部会において、かかりつけ医機能の議論が進められてきた。  それぞれ昨年末に議論の取りまとめを行っているが、それらに示された方向性には、 ①かかりつけ医機能の定義を法定化する ②かかりつけ医機能に関する情報を国民・患者に分かりやすく提供するため、医療機能情報提供制度を刷新する ③かかりつけ医機能報告制度を新たに創設する ④医療機関がかかりつけ医機能として提供する医療の内容について、書面交付などを通じて患者に説明する ⑤都道府県は... 実効性を高める工夫が不可欠  今回の新型コロナウイルス禍によって「かかりつけ医」の役割に改めて注目が集まり、22年6月に閣議決定された「骨太方針2022」で「かかりつけ医機能が発揮される制度整備を行う」との方針が示されたことを受けて、政府の全世代型社会保障構築会議や社会保障審議会医療部会において、かかりつけ医機能の議論が進められてきた。  それぞれ昨年末に議論の取りまとめを行っているが、それらに示された方向性には、 ①かかりつけ医機能の定義を法定化する ②かかりつけ医機能に関する情報を国民・患者に分かりやすく提供するため、医療機能情報提供制度を刷新する ③かかりつけ医機能報告制度を新たに創設する ④医療機関がかかりつけ医機能として提供する医療の内容について、書面交付などを通じて患者に説明する ⑤都道府県は、

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