医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

日本の薬機規制 その批判的考察

日本の薬機規制について ―総論6[薬機行政組織論2]―

第8回

元厚生労働省(薬系技官)津田重城

2023年1月15日号

 日本の薬機行政の二元性の問題点の2番目は、厚労省とPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)に分かれていることによって生じるヒエラルキー的な関係性である。PMDAの設立当初はもちろん、PMDAの経験がない分、本省からも人を派遣し、補う必要があった。  しかし、04年の設立以来20年になろうとする組織には、前号(1月1日号)で紹介したような人事面の問題が未だに残っているし、薬系(正式には化学・生物・薬学区分)の国家公務員総合職を採用する限り、今のままでは中央省庁の(中堅)幹部ポストの大幅な増加は見込めないので、構成は大きく変わらないのではないだろうか。すなわち、首尾よく本省で課長職に付けた者以外の行き場がないのである。  日本の薬機行政の二元性の問題点の2番目は、厚労省とPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)に分かれていることによって生じるヒエラルキー的な関係性である。PMDAの設立当初はもちろん、PMDAの経験がない分、本省からも人を派遣し、補う必要があった。  しかし、04年の設立以来20年になろうとする組織には、前号(1月1日号)で紹介したような人事面の問題が未だに残っているし、薬系(正式には化学・生物・薬学区分)の国家公務員総合職を採用する限り、今のままでは中央省庁の(中堅)幹部ポストの大幅な増加は見込めないので、構成は大きく変わらないのではないだろうか。すなわち、首尾よく本省で課長職に付けた者以外の行き場がないのである。

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence