医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

市場の伸び鈍化でリストラ加速

第190回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2023年1月15日号

 前回(12月15日号)は世界最大の薬効である抗がん剤市場が22年は1%台の伸びにとどまるとの予想を取り上げた。今回はまず世界2位の薬効で、「ヒュミラ」や「ステラーラ」を含む炎症性自己免疫疾患薬の1~9月期の市場について、バイオの注射剤と低分子の経口剤・外用剤を別々にしてまとめた。 免疫疾患薬市場も伸びが鈍化  表は1~9月の売上げが10億ドル以上の製品及びそれら以外の売上げ公表全製品を加えた市場全体の数字で、前期比は21年1~9月売上げとの比較である。経口剤市場でファイザーの最初のJAK阻害剤である「ゼルヤンツ」が副作用を起こすリスクが高いとされ、▲25%と大幅に減少した影響で経口剤市場は3%増の55億ドル。前年同期に26%増だったことからすれば大幅に伸びが鈍化した。  注射剤においても、トップのヒュミラは米以外のバイ...  前回(12月15日号)は世界最大の薬効である抗がん剤市場が22年は1%台の伸びにとどまるとの予想を取り上げた。今回はまず世界2位の薬効で、「ヒュミラ」や「ステラーラ」を含む炎症性自己免疫疾患薬の1~9月期の市場について、バイオの注射剤と低分子の経口剤・外用剤を別々にしてまとめた。 免疫疾患薬市場も伸びが鈍化  表は1~9月の売上げが10億ドル以上の製品及びそれら以外の売上げ公表全製品を加えた市場全体の数字で、前期比は21年1~9月売上げとの比較である。経口剤市場でファイザーの最初のJAK阻害剤である「ゼルヤンツ」が副作用を起こすリスクが高いとされ、▲25%と大幅に減少した影響で経口剤市場は3%増の55億ドル。前年同期に26%増だったことからすれば大幅に伸びが鈍化した。  注射剤においても、トップのヒュミラは米以外のバイオ

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