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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

ケーススタディで考察するRWD/RWEの将来①

第113回 世界の動向とRCTとの相違点

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2023年1月15日号

 臨床研究の将来を考えるうえで、重要なアイテムとなるリアルワールドデータ(RWD)/リアルワールドエビデンス(RWE)に関しては、有益な実例も出ている。そこで、主要各国の動向に加え、どのようにRWEが作成され、成功しているのか、最近のケーススタディで考察する。さらに将来のRWD/RWEの方向性や利活用の仕方も深堀する。 RWDには、医療の日常的な提供データや多様な集団から収集された包括的な健康関連の患者情報が含まれ、その種類は電子健康記録(EHR)、医療費請求記録、地域の医療施設で保持している住民の健康記録など、さまざまなデータソースがある。これらを賢く効率的に利活用することで治験データでは得られない臨床的証拠となるRWEが生まれてくる。RWDとRWEはどちらも、臨床や規制に関する意思決定をサポートし、医薬品開発に資する情報を提供する可能性を秘めている。 米国では18...  臨床研究の将来を考えるうえで、重要なアイテムとなるリアルワールドデータ(RWD)/リアルワールドエビデンス(RWE)に関しては、有益な実例も出ている。そこで、主要各国の動向に加え、どのようにRWEが作成され、成功しているのか、最近のケーススタディで考察する。さらに将来のRWD/RWEの方向性や利活用の仕方も深堀する。 RWDには、医療の日常的な提供データや多様な集団から収集された包括的な健康関連の患者情報が含まれ、その種類は電子健康記録(EHR)、医療費請求記録、地域の医療施設で保持している住民の健康記録など、さまざまなデータソースがある。これらを賢く効率的に利活用することで治験データでは得られない臨床的証拠となるRWEが生まれてくる。RWDとRWEはどちらも、臨床や規制に関する意思決定をサポートし、医薬品開発に資する情報を提供する可能性を秘めている。 米国では18年に

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