あまりに理不尽な最期 | 医薬経済オンライン

NOTEBOOK-こぼれ話

あまりに理不尽な最期

2023年1月15日号

　22年12月25日のクリスマス、埼玉県飯能市の住宅の敷地で男女3人が殺害されているのが見つかった事件。その理不尽極まりない惨状に言葉を失ったが、製薬業界関係者にも衝撃を持って受け止められた。被害に遭われたのがウィリアム・R・ビショップさんとそのご家族だったからだ。　日本通で誰からも好かれたビショップさんは、00年代に日本イーライリリーとワイス（現ファイザー）でコーポレートアフェアーズ部長を歴任した。「米国発の新薬を日本の医療に役立てたい」思いだった。在日米国商工会議所（ACCJ）のヘルスケア委員会委員長時代には、「ACCJ-EBC医療政策白書2015年版」の発表記者会見に出席し、健康寿命の延長による日本経済の活性化を主題とする政策提言を説明、日本政府に規制改革を迫るなど、敏腕ロビイストの顔も覗かせた。　ビショップさん、実はおよそ18年前に、本誌04年9月1日号のコラ... 　22年12月25日のクリスマス、埼玉県飯能市の住宅の敷地で男女3人が殺害されているのが見つかった事件。その理不尽極まりない惨状に言葉を失ったが、製薬業界関係者にも衝撃を持って受け止められた。被害に遭われたのがウィリアム・R・ビショップさんとそのご家族だったからだ。　日本通で誰からも好かれたビショップさんは、00年代に日本イーライリリーとワイス（現ファイザー）でコーポレートアフェアーズ部長を歴任した。「米国発の新薬を日本の医療に役立てたい」思いだった。在日米国商工会議所（ACCJ）のヘルスケア委員会委員長時代には、「ACCJ-EBC医療政策白書2015年版」の発表記者会見に出席し、健康寿命の延長による日本経済の活性化を主題とする政策提言を説明、日本政府に規制改革を迫るなど、敏腕ロビイストの顔も覗かせた。　ビショップさん、実はおよそ18年前に、本誌04年9月1日号のコラム「

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