ドクターかでいの医療の裏技
同僚の急死
第29回
かでい伝次郎
2023年2月1日号
最近、20年近く一緒に働いた同僚が急死した。同僚にしては珍しく連絡もなく遅刻しているね、とスタッフと話し合っていたら、いきなり家族から急死の連絡が入った。私よりも少し年上だが、引退するような年齢ではなく、まだまだ若い先生だ。基礎疾患らしいものもなく、忙しく働いていただけに、皆、衝撃を受けている。
ただ、数ヵ月前から疲れ果てた様子で、脂汗をかきながら苦しそうに仕事していた。しかし、職人気質で訥弁だったので、皆が心配してときどき体調を案じて問いかけても、静かにほほ笑むだけだった。どの先生もそれなりに激務なので、本人が休みたいと言い出さない限り、周囲の者はそのまま様子をみることになる。亡くなった同僚の仕事量は多くはなかったが、あちこちから業務で呼ばれていて、飛び回るような日々だった。我われには死因はわからない。
同僚...
最近、20年近く一緒に働いた同僚が急死した。同僚にしては珍しく連絡もなく遅刻しているね、とスタッフと話し合っていたら、いきなり家族から急死の連絡が入った。私よりも少し年上だが、引退するような年齢ではなく、まだまだ若い先生だ。基礎疾患らしいものもなく、忙しく働いていただけに、皆、衝撃を受けている。
ただ、数ヵ月前から疲れ果てた様子で、脂汗をかきながら苦しそうに仕事していた。しかし、職人気質で訥弁だったので、皆が心配してときどき体調を案じて問いかけても、静かにほほ笑むだけだった。どの先生もそれなりに激務なので、本人が休みたいと言い出さない限り、周囲の者はそのまま様子をみることになる。亡くなった同僚の仕事量は多くはなかったが、あちこちから業務で呼ばれていて、飛び回るような日々だった。我われには死因はわからない。
同僚のあ
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