ロシアの防衛戦略の変化 | 医薬経済オンライン

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ロシアの防衛戦略の変化

第165回　第三次世界大戦への事実上の移行

埼玉県国民保護協議会委員　照井資規

2023年2月1日号

　1月25日、ドイツ政府はウクライナへの最新型主力戦車である、「レオパルト2」の供与を慎重姿勢から一転して決定した。このことで、3月にウクライナが行おうとしている大規模反攻作戦に必要な戦車が揃うことになった。　これに対して劣勢となるロシアが戦術核兵器を使用して挽回しようとする恐れがある。　表1は22年6月にロシア政府が発表したロシアが核兵器を使用する条件を示したものだ。以前のものに「3」のサイバー攻撃によるものが新たに加わった。ウクライナが大規模反攻作戦を実行した場合は「2」が該当する。ロシアが新たに占領して国家として承認した地域も同盟国に含まれるからだ。もし、北海道の東半分がロシアに占領された場合、日本もまた核攻撃の脅威に曝される。　ロシア軍が劣勢になる場合は「4」も該当する。旧ソ連... 　1月25日、ドイツ政府はウクライナへの最新型主力戦車である、「レオパルト2」の供与を慎重姿勢から一転して決定した。このことで、3月にウクライナが行おうとしている大規模反攻作戦に必要な戦車が揃うことになった。　これに対して劣勢となるロシアが戦術核兵器を使用して挽回しようとする恐れがある。　表1は22年6月にロシア政府が発表したロシアが核兵器を使用する条件を示したものだ。以前のものに「3」のサイバー攻撃によるものが新たに加わった。ウクライナが大規模反攻作戦を実行した場合は「2」が該当する。ロシアが新たに占領して国家として承認した地域も同盟国に含まれるからだ。もし、北海道の東半分がロシアに占領された場合、日本もまた核攻撃の脅威に曝される。　ロシア軍が劣勢になる場合は「4」も該当する。旧ソ連崩

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