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営業ツール「奨学寄附金」を断罪した津地裁

オノアクト事件−医師とMRとの「二人三脚」の危険性

2023年2月1日号

三重大病院が存在の危うさを掘り起こす 「……はい」  全面的な有罪判決を告げる裁判長。内容はわかりますね、確認され頷いた被告人の表情には、判決に納得できない思い、長かった公判が節目に至った脱力感、今後への憂いなど、さまざまな感情が交錯しているように見えた。15回の公判で、4人の弁護団の傍らに座り、左手に握ったペンを小まめに動かし続けてきた、いつもの自信あり気な所作とは違っていた。  1月19日。津地方裁判所の柴田誠裁判長は、小野薬品から抗不整脈剤「オノアクト」の処方増の対価として奨学寄附金200万円を受領した第三者供賄罪など3罪を認め、三重大学医学部附属病院臨床麻酔部の元教授・亀井政孝被告(56歳)に対し、懲役2年6ヵ月、執行猶予4年の有罪判決を下した。  通称「オノアクト事件」と呼ばれる今回の汚職事件。こ... 三重大病院が存在の危うさを掘り起こす 「……はい」  全面的な有罪判決を告げる裁判長。内容はわかりますね、確認され頷いた被告人の表情には、判決に納得できない思い、長かった公判が節目に至った脱力感、今後への憂いなど、さまざまな感情が交錯しているように見えた。15回の公判で、4人の弁護団の傍らに座り、左手に握ったペンを小まめに動かし続けてきた、いつもの自信あり気な所作とは違っていた。  1月19日。津地方裁判所の柴田誠裁判長は、小野薬品から抗不整脈剤「オノアクト」の処方増の対価として奨学寄附金200万円を受領した第三者供賄罪など3罪を認め、三重大学医学部附属病院臨床麻酔部の元教授・亀井政孝被告(56歳)に対し、懲役2年6ヵ月、執行猶予4年の有罪判決を下した。  通称「オノアクト事件」と呼ばれる今回の汚職事件。これ

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