巻頭言
ウィズコロナ時代に求められる薬局/薬剤師の能力
伊藤由希子・津田塾大学教授
2023年2月1日号
——新型コロナウイルス禍は4年目になりました。今後、日本社会がウィズコロナに移行したとき、薬局に改めて求められる機能として、どのようなものが考えられますか。
伊藤 2点あります。これまでのような対面で(薬を)取りに来てくださいというサービスに関して、患者さんの利便性と安全性が確保される範囲で、オンラインや非対面化にどこまで対応できるのかがひとつ。一方で、(薬を受け取る方法の)手軽さに後押しされて、失われがちとなるかかりつけ機能、頼れる人は誰なのかというコミュニケーション能力も問われます。仕事のために日中に薬局に行けない人たちは、便利で薬を受け取れる手段があっていいと考えます。ただ、欠点は患者さんも薬さえもらえればいいとなり、薬剤師が単なる薬の運び屋さんになってしまうことです。これまで培ってきた近所に住む高齢の患者さん...
——新型コロナウイルス禍は4年目になりました。今後、日本社会がウィズコロナに移行したとき、薬局に改めて求められる機能として、どのようなものが考えられますか。
伊藤 2点あります。これまでのような対面で(薬を)取りに来てくださいというサービスに関して、患者さんの利便性と安全性が確保される範囲で、オンラインや非対面化にどこまで対応できるのかがひとつ。一方で、(薬を受け取る方法の)手軽さに後押しされて、失われがちとなるかかりつけ機能、頼れる人は誰なのかというコミュニケーション能力も問われます。仕事のために日中に薬局に行けない人たちは、便利で薬を受け取れる手段があっていいと考えます。ただ、欠点は患者さんも薬さえもらえればいいとなり、薬剤師が単なる薬の運び屋さんになってしまうことです。これまで培ってきた近所に住む高齢の患者さんとの
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録