なぜか鳴りを潜める〝内藤節〟の腹積り
期待のAD薬「レカネマブ」に沸く市場をよそに
2023年2月1日号
いつになく冷静な内藤CEO
最近では、異例ともいえる「土曜日」当日に招集した会見に、舞い上がっていたのかと思いきや、当人は至って冷静だった。
「何の感慨もなく『湿ったかな』という感じ」
あっけらかんとこう話すのは、エーザイの内藤晴夫CEOだ。年明けの3連休の初日でもある1月7日、東京本社で緊急会見を開き、現地時間6日に米国食品医薬品局(FDA)から迅速承認された米バイオジェンと共同開発する早期アルツハイマー病(AD)治療薬「レケンビ」(一般名=レカネマブ)について説明した。内藤CEOによると、吉報がもたらされたのは、7日午前4時頃。就寝していたところにアイヴァン・チャン常務から携帯電話に着信があり、「コングラチュレーション」と言われたという。そのとき「涙が1滴出た」と明かしたが、いつもの〝内藤節〟は鳴りを潜め、冒頭...
いつになく冷静な内藤CEO
最近では、異例ともいえる「土曜日」当日に招集した会見に、舞い上がっていたのかと思いきや、当人は至って冷静だった。
「何の感慨もなく『湿ったかな』という感じ」
あっけらかんとこう話すのは、エーザイの内藤晴夫CEOだ。年明けの3連休の初日でもある1月7日、東京本社で緊急会見を開き、現地時間6日に米国食品医薬品局(FDA)から迅速承認された米バイオジェンと共同開発する早期アルツハイマー病(AD)治療薬「レケンビ」(一般名=レカネマブ)について説明した。内藤CEOによると、吉報がもたらされたのは、7日午前4時頃。就寝していたところにアイヴァン・チャン常務から携帯電話に着信があり、「コングラチュレーション」と言われたという。そのとき「涙が1滴出た」と明かしたが、いつもの〝内藤節〟は鳴りを潜め、冒頭の
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