医薬経済オンライン

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独り歩きを始めた「レカネマブ」、グリップできるかエーザイ

迅速承認でのしかかる認知症治療の「理想と現実」の乖離

2023年2月1日号

これからが正念場  近頃、公の場におけるエーザイの内藤晴夫CEOが、何とも言えない感じを、全身から放射している。喜びの情を幾重もの理性で包みつつも、ちょっとした表情や仕草、言動などのなかに、そうした取り繕いの「綻び」が一瞬顔を覗かせるのである。  一般の人間やアスリートならば感情を素直に発露させるところだろうが、そこは今年で社長歴35年に及ぶ経験と叡智を重ねた人物。しかも、人の命と社会保障に直結するビジネスに、なおしばらくの間は第一線で携わる立場の者として、この段階での喜怒哀楽は御法度と考えているのだろう。隠れて嬉し涙は流しても、本音だけは絶対漏らさないとする姿勢は、虚々実々の戦後の国際社会を泳ぎ続け、“生きた現代外交史”の異名を持つヘンリー・キッシンジャー元米国務長官のそれに妙に似てきた。その孤独感たるや、如何様なも... これからが正念場  近頃、公の場におけるエーザイの内藤晴夫CEOが、何とも言えない感じを、全身から放射している。喜びの情を幾重もの理性で包みつつも、ちょっとした表情や仕草、言動などのなかに、そうした取り繕いの「綻び」が一瞬顔を覗かせるのである。  一般の人間やアスリートならば感情を素直に発露させるところだろうが、そこは今年で社長歴35年に及ぶ経験と叡智を重ねた人物。しかも、人の命と社会保障に直結するビジネスに、なおしばらくの間は第一線で携わる立場の者として、この段階での喜怒哀楽は御法度と考えているのだろう。隠れて嬉し涙は流しても、本音だけは絶対漏らさないとする姿勢は、虚々実々の戦後の国際社会を泳ぎ続け、“生きた現代外交史”の異名を持つヘンリー・キッシンジャー元米国務長官のそれに妙に似てきた。その孤独感たるや、如何様なもの

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