そこが知りたい はい、いでがわですが
臨床研究と患者の人権
第5シリーズ① 高難度肝臓手術で相次いだ患者死亡
ジャーナリスト 出河雅彦
2023年2月15日号
群馬大学医学部附属病院
群馬大学医学部附属病院で行われた、腹腔鏡を用いた保険適用外の肝臓手術(腹腔鏡下肝切除術)で8人の患者が死亡していたことが明るみに出たのは、2014年11月のことである。きっかけはその年の4月、千葉県がんセンターでの腹腔鏡下手術で複数の患者が亡くなっていた、と報道されたことだった。
ニュースを聞いた群馬大学病院医療安全管理部長の永井弥生医師は、自分の病院の第2外科での腹腔鏡下手術で複数の死亡例があったと集中治療室(ICU)の医師から聞いたことを思い出し、調査の必要があると考えたのである。
もともと皮膚科医であった永井医師が最初に医療安全管理の仕事に就いたのは08年4月だった。皮膚科との兼任で2年間、医療安全管理室(10年4月から医療安全管理部)の室長の下でゼネラルリスクマネージャー(GRM)を務...
群馬大学医学部附属病院
群馬大学医学部附属病院で行われた、腹腔鏡を用いた保険適用外の肝臓手術(腹腔鏡下肝切除術)で8人の患者が死亡していたことが明るみに出たのは、2014年11月のことである。きっかけはその年の4月、千葉県がんセンターでの腹腔鏡下手術で複数の患者が亡くなっていた、と報道されたことだった。
ニュースを聞いた群馬大学病院医療安全管理部長の永井弥生医師は、自分の病院の第2外科での腹腔鏡下手術で複数の死亡例があったと集中治療室(ICU)の医師から聞いたことを思い出し、調査の必要があると考えたのである。
もともと皮膚科医であった永井医師が最初に医療安全管理の仕事に就いたのは08年4月だった。皮膚科との兼任で2年間、医療安全管理室(10年4月から医療安全管理部)の室長の下でゼネラルリスクマネージャー(GRM)を務め
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録