医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

今後も続くリストラやパイプラインの見直し

第191回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2023年2月15日号

 スイスのロシュは2月2日の決算発表後に上級幹部の交代を明らかにした。08年からCEOを務めたセヴリン・シュヴァン氏が3月に会長となり、診断事業部門のCEOであるトーマス・シネッカー氏がロシュの次期CEOになることは22年7月に決まっていたが、医薬品事業CEOのウィリアム・アンダーソン氏(米子会社ジェネンテックの前CEO)が新天地を求めて12月末で退社してしまい、すぐに後任が決まらなかった。そのため決算発表ではトーマス・シネッカー氏が医薬品事業の暫定CEOとして医薬品のプレゼンを行った。その後で医薬品事業のCEOにはジェネンテックの元幹部で女性のテレッサ・グラハム氏が就任することが公表された。決算発表での医薬品事業のプレゼンには間に合わないほど直前だったということだろう。  このような状況に至ったのは21年に医薬品事業の売上高が過去最高となったが、22年は減収...  スイスのロシュは2月2日の決算発表後に上級幹部の交代を明らかにした。08年からCEOを務めたセヴリン・シュヴァン氏が3月に会長となり、診断事業部門のCEOであるトーマス・シネッカー氏がロシュの次期CEOになることは22年7月に決まっていたが、医薬品事業CEOのウィリアム・アンダーソン氏(米子会社ジェネンテックの前CEO)が新天地を求めて12月末で退社してしまい、すぐに後任が決まらなかった。そのため決算発表ではトーマス・シネッカー氏が医薬品事業の暫定CEOとして医薬品のプレゼンを行った。その後で医薬品事業のCEOにはジェネンテックの元幹部で女性のテレッサ・グラハム氏が就任することが公表された。決算発表での医薬品事業のプレゼンには間に合わないほど直前だったということだろう。  このような状況に至ったのは21年に医薬品事業の売上高が過去最高となったが、22年は減収で23

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