薬のおカネを議論しよう
新型コロナ専門家会議の製薬マネーとその管理
第83回
医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦
2023年2月15日号
今回の記事においては、1月27日に公開した医療ガバナンス研究所の最新論文を紹介する。内容は、厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(専門家会議)に参画する構成員の製薬マネーを解析したものだ。
そもそも、専門家会議は、日本の政府の新型コロナウイルス感染症対策本部のもとで、20年2月〜7月まで、新型コロナウイルス感染症の対策について医学的な見地から議論し、助言を行うために開催された。
今回紹介する論文では、20年6月時点での専門家会議の構成員20人を調査対象とし、彼らが、主要な製薬企業79社から17〜19年に受け取った講師謝金、原稿執筆料、コンサルティング料などの労務への対価として支払われた個人謝金に加え、彼らの所属に対して支払われた奨学寄附金を集計した。
その結果、31(39.2%)の製薬企業が、専門家会議の委...
今回の記事においては、1月27日に公開した医療ガバナンス研究所の最新論文を紹介する。内容は、厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(専門家会議)に参画する構成員の製薬マネーを解析したものだ。
そもそも、専門家会議は、日本の政府の新型コロナウイルス感染症対策本部のもとで、20年2月〜7月まで、新型コロナウイルス感染症の対策について医学的な見地から議論し、助言を行うために開催された。
今回紹介する論文では、20年6月時点での専門家会議の構成員20人を調査対象とし、彼らが、主要な製薬企業79社から17〜19年に受け取った講師謝金、原稿執筆料、コンサルティング料などの労務への対価として支払われた個人謝金に加え、彼らの所属に対して支払われた奨学寄附金を集計した。
その結果、31(39.2%)の製薬企業が、専門家会議の委員
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