医薬経済オンライン

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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

ケーススタディで考察するRWD/RWEの将来②

第114回 岡山大学とファイザーの取り組み

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2023年2月15日号

 海外ではRWD(リアルワールドデータ)/RWE(リアルワールドエビデンス)の特性を理解したうえで、具体的な活用事例がすでに複数登場している。一方、日本はまだその数が極めて少ないと言える。その背景には、日本でRWEを作成するために必要なデータが、系統的にリンクされていないなど、ロジスティックス(この場合、顧客の要求を満たすために発生地点から消費地点までの効率的・発展的なものの流れ、サービス及び関連する情報)が未熟で、製薬企業が思ったようなデータが入手できていない点がある。  それでも、RWEが現在最も使いやすいケースとして挙げられるのは、治験後にさまざまなデザインの実臨床研究を行い、製品の安全性や有効性を再確認し、そのデータ提供を迅速に行うことだろう。さらに、処方に当たって注意すべき患者集団や治験に組み入れられなかった患者集団を実臨床で明...  海外ではRWD(リアルワールドデータ)/RWE(リアルワールドエビデンス)の特性を理解したうえで、具体的な活用事例がすでに複数登場している。一方、日本はまだその数が極めて少ないと言える。その背景には、日本でRWEを作成するために必要なデータが、系統的にリンクされていないなど、ロジスティックス(この場合、顧客の要求を満たすために発生地点から消費地点までの効率的・発展的なものの流れ、サービス及び関連する情報)が未熟で、製薬企業が思ったようなデータが入手できていない点がある。  それでも、RWEが現在最も使いやすいケースとして挙げられるのは、治験後にさまざまなデザインの実臨床研究を行い、製品の安全性や有効性を再確認し、そのデータ提供を迅速に行うことだろう。さらに、処方に当たって注意すべき患者集団や治験に組み入れられなかった患者集団を実臨床で明らか

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