医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

家計簿目線の医療経済 コスパ患者学

骨粗鬆症に対するロモソズマブ NNT:不明〜250〜77。薬剤負担:約18万円

第14回

黒澤 恵

2023年2月15日号

 治療にかかる薬剤費と治療効率から薬剤の費用対効果を考える「コスパ患者学」。第13回に続き骨粗鬆症治療薬を取り上げる。本年1月3日にアップデートされた米国内科学会による「骨粗鬆症・低骨密度の骨折予防薬剤治療」ガイドラインでは、男女とも第一選択薬はビスホスホネート製剤だが、骨折超高リスクの原発性骨粗鬆症女性に限りロモソズマブも考慮可となっている(①)。一方、日本ではガイドラインでは作成時にまだ治験中だったため、具体的な推奨は記されていない(②)。  ではこのロモソズマブ、まず費用対効果の「効果」はどれくらいだろう。日本ガイドラインには「骨粗鬆症の治療と予防の目的は、骨折を予防し、骨格の健康とQOLの維持改善をはかることである」と明記されているので、骨折予防作用を見てみよう。参照するのは、上記米国ガイドラインの基礎資料として実施されたネッ...  治療にかかる薬剤費と治療効率から薬剤の費用対効果を考える「コスパ患者学」。第13回に続き骨粗鬆症治療薬を取り上げる。本年1月3日にアップデートされた米国内科学会による「骨粗鬆症・低骨密度の骨折予防薬剤治療」ガイドラインでは、男女とも第一選択薬はビスホスホネート製剤だが、骨折超高リスクの原発性骨粗鬆症女性に限りロモソズマブも考慮可となっている(①)。一方、日本ではガイドラインでは作成時にまだ治験中だったため、具体的な推奨は記されていない(②)。  ではこのロモソズマブ、まず費用対効果の「効果」はどれくらいだろう。日本ガイドラインには「骨粗鬆症の治療と予防の目的は、骨折を予防し、骨格の健康とQOLの維持改善をはかることである」と明記されているので、骨折予防作用を見てみよう。参照するのは、上記米国ガイドラインの基礎資料として実施されたネットワ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence