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臨床研究と患者の人権

第5シリーズ② 難度肝臓手術で相次いだ患者死亡

ジャーナリスト 出河雅彦

2023年3月1日号

群馬大学医学部附属病院  腹腔鏡を用いた保険適用外の肝臓手術(腹腔鏡下肝切除術)での複数の患者死亡を把握した群馬大学医学部附属病院は2014年7月、複数の外部委員を含む調査委員会「腹腔鏡下肝切除術事故調査委員会」(以下、院内調査委員会と言う)を設置することが決め、同年8月28日に第1回委員会を開催した。  それまでの病院のチェックで、8月中旬頃までに、新たに2人の患者が保険適用外の腹腔鏡下手術を受けて死亡していたことが判明し、死亡者は計8人となった。第2外科が腹腔鏡下肝切除術を始めた10年度から13年度にかけて毎年度2人ずつ死亡していたのである。  外部委員は、医療安全の専門家である長尾能雅・名古屋大学医学部附属病院医療の質・安全管理部長(教授)ら5人(ただし、うち1人は大学の顧問弁護士)だが、15年2月12日まで計9回開か... 群馬大学医学部附属病院  腹腔鏡を用いた保険適用外の肝臓手術(腹腔鏡下肝切除術)での複数の患者死亡を把握した群馬大学医学部附属病院は2014年7月、複数の外部委員を含む調査委員会「腹腔鏡下肝切除術事故調査委員会」(以下、院内調査委員会と言う)を設置することが決め、同年8月28日に第1回委員会を開催した。  それまでの病院のチェックで、8月中旬頃までに、新たに2人の患者が保険適用外の腹腔鏡下手術を受けて死亡していたことが判明し、死亡者は計8人となった。第2外科が腹腔鏡下肝切除術を始めた10年度から13年度にかけて毎年度2人ずつ死亡していたのである。  外部委員は、医療安全の専門家である長尾能雅・名古屋大学医学部附属病院医療の質・安全管理部長(教授)ら5人(ただし、うち1人は大学の顧問弁護士)だが、15年2月12日まで計9回開かれた

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