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時流遡航

日々諸事遊考57

第297回 ─日本の教育界や学術研究界に思うこと⑥─

本田成親

2023年3月1日号

 国際的な観点からすると、近年、日本の大学の全般的な研究レベルが著しく低下してきたのは事実である。そのような状況を危惧したうえでのことだろうが、最近、「国際卓越研究大学」の指定を受ける一部の大学に対し、多額の研究資金の集中的な投入をはかる学術政策が立案され、程なくそれが実施される運びとなった。  国立大学の東京工業大学と東京医科歯科大学とが一体化し、東京科学大学として新たなスタートをめざすようになったのも、そのような政策の実践を睨んでのことにほかならない。現在の国の財政力からしてみてもやむを得ない一面もありはするが、特別なその政策の対象校に選ばれるのは、東京大学や京都大学をはじめとするごく一部の大学のみに限られることになりそうだ。  そんな新たな学術政策の実施を前にして、教育の平等性の観点からすると問題...  国際的な観点からすると、近年、日本の大学の全般的な研究レベルが著しく低下してきたのは事実である。そのような状況を危惧したうえでのことだろうが、最近、「国際卓越研究大学」の指定を受ける一部の大学に対し、多額の研究資金の集中的な投入をはかる学術政策が立案され、程なくそれが実施される運びとなった。  国立大学の東京工業大学と東京医科歯科大学とが一体化し、東京科学大学として新たなスタートをめざすようになったのも、そのような政策の実践を睨んでのことにほかならない。現在の国の財政力からしてみてもやむを得ない一面もありはするが、特別なその政策の対象校に選ばれるのは、東京大学や京都大学をはじめとするごく一部の大学のみに限られることになりそうだ。  そんな新たな学術政策の実施を前にして、教育の平等性の観点からすると問題も

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