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眺望 医薬街道

医師不足は看護師の業務拡大で対応可能

近藤正觀

2023年3月1日号

 政府の規制改革推進会議の医療ワーキンググループ作業部会は2月13日、看護師が医師の指示を受けずに一定の診断や治療を行える新たな国家資格創設の可否についての検討を開始した。岸田文雄政権が、医師の仕事の一部を看護師に任せる「タスクシフト」を具体化する要請を受けたものだ。  医師不足が叫ばれて以来、医師の養成は順調に拡大している。10年前には年間7000人だった医師の養成は現状では9000人を超えている。診療側は高齢化のピークが過ぎた後、医師は過剰になると危惧するが、医師の過剰労働の問題が提起され、残業規制が今後厳格化されると、再び医師不足が起きると推量する。  医師の絶対数が不足していることに加え、勤務地の偏在による不足の問題や、診療科の偏在問題を内包している。10万人あたりの医師数は徳島・京都・高知など西日本が高く、ワーストは埼玉...  政府の規制改革推進会議の医療ワーキンググループ作業部会は2月13日、看護師が医師の指示を受けずに一定の診断や治療を行える新たな国家資格創設の可否についての検討を開始した。岸田文雄政権が、医師の仕事の一部を看護師に任せる「タスクシフト」を具体化する要請を受けたものだ。  医師不足が叫ばれて以来、医師の養成は順調に拡大している。10年前には年間7000人だった医師の養成は現状では9000人を超えている。診療側は高齢化のピークが過ぎた後、医師は過剰になると危惧するが、医師の過剰労働の問題が提起され、残業規制が今後厳格化されると、再び医師不足が起きると推量する。  医師の絶対数が不足していることに加え、勤務地の偏在による不足の問題や、診療科の偏在問題を内包している。10万人あたりの医師数は徳島・京都・高知など西日本が高く、ワーストは埼玉・

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