日本は「クロスオーバー投資」がない、規制緩和の必要性も

巻頭言

久米健太郎　Chordia Therapeutics CFO

2023年3月1日号

──かねて23年にIPO（新規上場）と目標設定していたが、状況は。久米　時期に拘るより、株式公開に資する会社となるべきときに、すぐに対応できるようにしたい。今は自社の血液がんを対象にした化合物で2月に米国第Ⅰ／Ⅱ相試験を始めた。また、昨年は小野薬品に導出した化合物が臨床入りした。何がIPOの引き金になるかは、いろいろ考えている。幸いにも、急がなくていい状況だ。 ──資金的余裕があるか。久米　これまで総額82億円の資金調達をした。2月には小野から25億円のロイヤリティを受け取った。日本のベンチャーのなかでは余裕があるほうだろう。一方、米国のベンチャーは3ケタ億円を集められる。それを見れば、物足りなさを感じてしまう。 ──米国のベンチャーキャピタル（VC）からの資金調達を考えているか。久米　国... ──かねて23年にIPO（新規上場）と目標設定していたが、状況は。久米　時期に拘るより、株式公開に資する会社となるべきときに、すぐに対応できるようにしたい。今は自社の血液がんを対象にした化合物で2月に米国第Ⅰ／Ⅱ相試験を始めた。また、昨年は小野薬品に導出した化合物が臨床入りした。何がIPOの引き金になるかは、いろいろ考えている。幸いにも、急がなくていい状況だ。 ──資金的余裕があるか。久米　これまで総額82億円の資金調達をした。2月には小野から25億円のロイヤリティを受け取った。日本のベンチャーのなかでは余裕があるほうだろう。一方、米国のベンチャーは3ケタ億円を集められる。それを見れば、物足りなさを感じてしまう。 ──米国のベンチャーキャピタル（VC）からの資金調達を考えているか。久米　国籍

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