医薬経済オンライン

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「かかりつけ医機能」騒動の舞台裏

屈服した厚労省と、なお残る医師会の懸念

2023年3月1日号

 政府は2月10日、かかりつけ医機能の制度整備を盛り込んだ「全世代社会保障法案」を閣議決定した。だが、実にちぐはぐな経緯を辿った。  厚生労働省は1月下旬、日本医師会と事前の調整を行ったものの、日医サイドが強く反発した。それまでに、全国の医師会からは与党議員らを通じて、政府法案の中身に関する懸念の声が出ていた。「都道府県にそんなこと(認定や取り消し)ができるわけがない」「かかりつけ医は、そもそも患者が選ぶものだ」といった内容だ。  それも踏まえて、日医の松本吉郎会長ら幹部は、厚労省が示した法案の一部の文言に対して強い抵抗感を示したことになる。  かかりつけ医機能が発揮される制度整備に向けては、すでにある「医療機能情報提供制度」による国民・患者への情報提供の充実・強化を24年4月に開始し、かかりつけ医機能報告と患...  政府は2月10日、かかりつけ医機能の制度整備を盛り込んだ「全世代社会保障法案」を閣議決定した。だが、実にちぐはぐな経緯を辿った。  厚生労働省は1月下旬、日本医師会と事前の調整を行ったものの、日医サイドが強く反発した。それまでに、全国の医師会からは与党議員らを通じて、政府法案の中身に関する懸念の声が出ていた。「都道府県にそんなこと(認定や取り消し)ができるわけがない」「かかりつけ医は、そもそも患者が選ぶものだ」といった内容だ。  それも踏まえて、日医の松本吉郎会長ら幹部は、厚労省が示した法案の一部の文言に対して強い抵抗感を示したことになる。  かかりつけ医機能が発揮される制度整備に向けては、すでにある「医療機能情報提供制度」による国民・患者への情報提供の充実・強化を24年4月に開始し、かかりつけ医機能報告と患者に

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