家計簿目線の医療経済 コスパ患者学
骨粗鬆症へのアバロパラチド NNT:不明~28薬剤負担:19万円弱
第15回
黒澤 恵
2023年3月1日号
NNT(※)で評価した治療効率と薬剤費を照らし合わせ、薬剤治療のコストパフォーマンスを考える「コスパ患者学」。
骨粗鬆症薬として最後に取り上げるのは、日本でも1月30日から発売され、使用可能になった「アバロパラチド」である。報道用資料によれば「骨芽細胞の増加を介して骨形成を促進することで、骨量の増加効果が『期待』でき」るとのことだ(強調カッコは筆者)。米国では17年から臨床で用いられている。
しかし、米国内科学会(ACP)が1月3日にアップデートした最新版の骨粗鬆症ガイドラインに、アバロパラチドに関する推奨はない(①)。「良し悪し」の結論を導くだけのエビデンスがまだないからだという。ゆえに「治療有効性と有害性について入手し得る最良のエビデンスに基づく」ガイドラインとしては推奨を出せなかったのだ。詳細を見てみたい。
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NNT(※)で評価した治療効率と薬剤費を照らし合わせ、薬剤治療のコストパフォーマンスを考える「コスパ患者学」。
骨粗鬆症薬として最後に取り上げるのは、日本でも1月30日から発売され、使用可能になった「アバロパラチド」である。報道用資料によれば「骨芽細胞の増加を介して骨形成を促進することで、骨量の増加効果が『期待』でき」るとのことだ(強調カッコは筆者)。米国では17年から臨床で用いられている。
しかし、米国内科学会(ACP)が1月3日にアップデートした最新版の骨粗鬆症ガイドラインに、アバロパラチドに関する推奨はない(①)。「良し悪し」の結論を導くだけのエビデンスがまだないからだという。ゆえに「治療有効性と有害性について入手し得る最良のエビデンスに基づく」ガイドラインとしては推奨を出せなかったのだ。詳細を見てみたい。
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