看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
働き方改革のゴタゴタでわかったこと②
第67回 職能団体は表面的な主張に終始、その間人材は流出する
大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ
2023年3月1日号
前回2月1日号では、医師の本質ではない働き方改革を指摘しつつ、ナースプラクティショナーの話に触れた。今回はナースプラクティショナーを中心に書くが、その前に看護師の働き方改革の話をしないといけない。
前回、着替える時間も就業時間内だといって、外来が始まっているのにまだ看護師が登場しないという某大学病院の話を書いた。仕事を何だと思っているのか。どうしても着替える時間を就業時間に入れたいのなら、開始時間を早めるとか、やらなければいけないことは何かを考えるべきだ。この「やらなければいけないこと」を考えずに、単に時間だけ取り上げるからおかしなことになる。
そう考えると、医師の働き方改革でタスクシフト/タスクシェアの話をしているのは、ある意味本質的な話である。しかし、各種職能団体は表面的な主張しかしないため、まったくかみ合...
前回2月1日号では、医師の本質ではない働き方改革を指摘しつつ、ナースプラクティショナーの話に触れた。今回はナースプラクティショナーを中心に書くが、その前に看護師の働き方改革の話をしないといけない。
前回、着替える時間も就業時間内だといって、外来が始まっているのにまだ看護師が登場しないという某大学病院の話を書いた。仕事を何だと思っているのか。どうしても着替える時間を就業時間に入れたいのなら、開始時間を早めるとか、やらなければいけないことは何かを考えるべきだ。この「やらなければいけないこと」を考えずに、単に時間だけ取り上げるからおかしなことになる。
そう考えると、医師の働き方改革でタスクシフト/タスクシェアの話をしているのは、ある意味本質的な話である。しかし、各種職能団体は表面的な主張しかしないため、まったくかみ合わな
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