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NOTEBOOK-こぼれ話

塩野義の次期社長、「ジョンしかいない」

2023年3月1日号

 新型コロナ薬「ゾコーバ」の緊急承認で注目度が増す塩野義製薬。感染症の脅威に対し、国家レベルで治療薬やワクチンなどで備える重要性をメディア取材で熱弁し続ける手代木功社長の一般的認知度と社内での存在感は高まるばかりだが、その裏で「次期社長候補の不在」が社内外で長年指摘され続けてきた。 塩野義の後継者問題は、第一三共やアステラス製薬の社長交代でますます鮮明になっており、そうしたなか社内では「次の社長はジョンしかいない」との声が上がっている。「ジョン」と耳にしてピンとくるのは、証券アナリストか熱心な塩野義ウォッチャーぐらいかもしれない。 同氏は、塩野義R&D管掌のジョン・ケラー上席執行役員。手代木社長が着任間もない08年に買収した米サイエル社を最大限活用する戦略が大失敗に終わり、再編・発足した米シオノギインクのCEOを務めた人物だ。 13年から執行役員...  新型コロナ薬「ゾコーバ」の緊急承認で注目度が増す塩野義製薬。感染症の脅威に対し、国家レベルで治療薬やワクチンなどで備える重要性をメディア取材で熱弁し続ける手代木功社長の一般的認知度と社内での存在感は高まるばかりだが、その裏で「次期社長候補の不在」が社内外で長年指摘され続けてきた。 塩野義の後継者問題は、第一三共やアステラス製薬の社長交代でますます鮮明になっており、そうしたなか社内では「次の社長はジョンしかいない」との声が上がっている。「ジョン」と耳にしてピンとくるのは、証券アナリストか熱心な塩野義ウォッチャーぐらいかもしれない。 同氏は、塩野義R&D管掌のジョン・ケラー上席執行役員。手代木社長が着任間もない08年に買収した米サイエル社を最大限活用する戦略が大失敗に終わり、再編・発足した米シオノギインクのCEOを務めた人物だ。 13年から執行役員で

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