医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

そこが知りたい はい、いでがわですが

臨床研究と患者の人権

第5シリーズ③ 高難度肝臓手術で相次いだ患者死亡

ジャーナリスト 出河雅彦

2023年3月15日号

群馬大学医学部附属病院  腹腔鏡を用いた保険適用外の肝臓手術(腹腔鏡下肝切除術)による患者死亡について調査するために群馬大学医学部附属病院が設置した「腹腔鏡下肝切除術事故調査委員会」(以下、院内調査委員会と言う)は外部委員が出席した2014年8月の第1回委員会に続き、9月と10月に1回ずつ開かれた。その後、群馬大学病院は、中間報告書作成の準備を進め、死亡した患者の遺族を訪問することや、調査結果を予備調査として公表するという方針を固めた。  中間報告書や遺族への説明文書、公表用の文書などの内容が固まった直後の11月12日、読売新聞の記者が病院に取材に訪れた。記者が腹腔鏡下手術での複数の患者死亡を把握していることを知った病院は死亡した患者の遺族への訪問や公表の準備を急ぐことを決め、13日に病院の担当者が遺族の一人を訪問し、経緯を説... 群馬大学医学部附属病院  腹腔鏡を用いた保険適用外の肝臓手術(腹腔鏡下肝切除術)による患者死亡について調査するために群馬大学医学部附属病院が設置した「腹腔鏡下肝切除術事故調査委員会」(以下、院内調査委員会と言う)は外部委員が出席した2014年8月の第1回委員会に続き、9月と10月に1回ずつ開かれた。その後、群馬大学病院は、中間報告書作成の準備を進め、死亡した患者の遺族を訪問することや、調査結果を予備調査として公表するという方針を固めた。  中間報告書や遺族への説明文書、公表用の文書などの内容が固まった直後の11月12日、読売新聞の記者が病院に取材に訪れた。記者が腹腔鏡下手術での複数の患者死亡を把握していることを知った病院は死亡した患者の遺族への訪問や公表の準備を急ぐことを決め、13日に病院の担当者が遺族の一人を訪問し、経緯を説明し

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence