読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー
シーソーを水平に戻す
第213回
大西一幸
2023年3月15日号
ドーパミン中毒
アンナ・レンブケ
恩蔵絢子訳
新潮新書
2022年10月刊
読了してまず思ったのは、「自分は何の依存症だろうか」ということだ。自分が求めている最大で強力な報酬刺激、ドーパミンって何だろうか。アルコールは摂取するが、飲まない日もある。飲まない日にストレスは感じない。若い頃から麻雀と競輪が大好きだが、麻雀は相手探しに苦労するようになって遠ざかり、競輪はとにかく競輪場まで出かけるのが億劫になった。性的関心も人とは違うとか、特別だとか思ったことはない。基礎疾患の治療薬以外に薬物を求めたことはない。だが、自分が何かの依存症であることは間違いないようにも思える。きっと何かある。
今回の読書、タイトルは『ドーパミン中毒』だが、著者の「はじめに」で目的が書かれている。「快楽と苦痛の関係についての本であり、その関係...
ドーパミン中毒
アンナ・レンブケ
恩蔵絢子訳
新潮新書
2022年10月刊
読了してまず思ったのは、「自分は何の依存症だろうか」ということだ。自分が求めている最大で強力な報酬刺激、ドーパミンって何だろうか。アルコールは摂取するが、飲まない日もある。飲まない日にストレスは感じない。若い頃から麻雀と競輪が大好きだが、麻雀は相手探しに苦労するようになって遠ざかり、競輪はとにかく競輪場まで出かけるのが億劫になった。性的関心も人とは違うとか、特別だとか思ったことはない。基礎疾患の治療薬以外に薬物を求めたことはない。だが、自分が何かの依存症であることは間違いないようにも思える。きっと何かある。
今回の読書、タイトルは『ドーパミン中毒』だが、著者の「はじめに」で目的が書かれている。「快楽と苦痛の関係についての本であり、その関係を
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