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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

ケーススタディで考察するRWD/RWEの将来③

第115回 メルケル細胞がん治療とALS治療

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2023年3月15日号

 2月15日号の岡山大学とファイザーの事例に続き、RWD(リアルワールドデータ)/RWE(リアルワールドエビデンス)のケーススタディを2例紹介したい。  3例目は分子標的薬「アベルマブ」がRWEの活用によってメルケル細胞がん治療薬として米国食品医薬品局(FDA)に迅速承認された例だ。これに関しては多くの文献が出されている。  後ろ向き観察スタディとしてランダムに選択された施設の90人のEHR(電子カルテ)からデータをレビューした。化学療法の有効性をベンチマークとして確立した患者グループでアベルマブに反応を示した患者を選び、アベルマブとベンチマークの治療法と比較した。アベルマブでの治療例は、高い生存率の延長と奏効率の高さ、無増悪生存期間延長効果の持続性が見られた。このスタディは今後、アベルマブの有効性評価に関する補完的なデータ提供や今後の...  2月15日号の岡山大学とファイザーの事例に続き、RWD(リアルワールドデータ)/RWE(リアルワールドエビデンス)のケーススタディを2例紹介したい。  3例目は分子標的薬「アベルマブ」がRWEの活用によってメルケル細胞がん治療薬として米国食品医薬品局(FDA)に迅速承認された例だ。これに関しては多くの文献が出されている。  後ろ向き観察スタディとしてランダムに選択された施設の90人のEHR(電子カルテ)からデータをレビューした。化学療法の有効性をベンチマークとして確立した患者グループでアベルマブに反応を示した患者を選び、アベルマブとベンチマークの治療法と比較した。アベルマブでの治療例は、高い生存率の延長と奏効率の高さ、無増悪生存期間延長効果の持続性が見られた。このスタディは今後、アベルマブの有効性評価に関する補完的なデータ提供や今後の臨床

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