眺望 医薬街道
薬価制度で疲弊する製薬業界
近藤正觀
2023年3月15日号
厚生労働省は3月3日、23年度の薬価改定(4月1日実施)を官報告示した。今回の薬価改定は全収載品目1万8197品目のうち、平均乖離率7.0%の0.625倍(4.375%)を超える1万3098品目が対象になった。収載品目の約72%が改定対象とされた。23年度改定は21年度改定の方法を踏襲している。21年の平均乖離率78.0%の0.625倍として5%を超える品目を対象としたことに準拠し、4.375%を超える品目を対象とした。
新薬創出・適応外薬解消等促進加算の臨時・特例的対応では、企業要件や乖離率によって引き下がる場合でも「従前の薬価と遜色ない水準」とした。新薬創出加算の対象600品目のうち、約4分の1にあたる143品目にこれを適用。通常の算定方式で新薬創出加算を実施した後、改定前薬価と加算適用後価格の差分のうち、「95%に相当する額」を上乗せした。
また企業から不採算品と...
厚生労働省は3月3日、23年度の薬価改定(4月1日実施)を官報告示した。今回の薬価改定は全収載品目1万8197品目のうち、平均乖離率7.0%の0.625倍(4.375%)を超える1万3098品目が対象になった。収載品目の約72%が改定対象とされた。23年度改定は21年度改定の方法を踏襲している。21年の平均乖離率78.0%の0.625倍として5%を超える品目を対象としたことに準拠し、4.375%を超える品目を対象とした。
新薬創出・適応外薬解消等促進加算の臨時・特例的対応では、企業要件や乖離率によって引き下がる場合でも「従前の薬価と遜色ない水準」とした。新薬創出加算の対象600品目のうち、約4分の1にあたる143品目にこれを適用。通常の算定方式で新薬創出加算を実施した後、改定前薬価と加算適用後価格の差分のうち、「95%に相当する額」を上乗せした。
また企業から不採算品と報告
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