医薬経済オンライン

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検証 医薬品と[特許]

公衆衛生と南北問題

第14回

元大阪大学大学院 経済学研究科講師 西口博之

2023年3月15日号

 21世紀での地球規模での深刻な悩み事は、民族紛争による内戦、急増する人口・エイズなどの感染症を含む環境・公害問題などであることには異存がないが、それらにはいずれもアフリカ諸国を中心とする発展途上国(LDCs:Least-Developed Countries)が主役となって登場してくる。  とりわけ、エイズなどの感染症に関わる健康問題はその対応策の実行が急務であるが、それには医薬品の特許が絡むことで価格の問題が生じ、先進国とLDCsとの間で溝を深めてきた。まずはその背景を約20年前から振り返りたい。 「世界の3大感染症」とも言われるエイズ・結核・マラリアの実態は表のように説明されている(①)。これら感染症のうちエイズでは、国連合同エイズ計画(UNAIDS)によると、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国で3分の2を占めるとされている。死者は04年の190万人がピークで、治療...  21世紀での地球規模での深刻な悩み事は、民族紛争による内戦、急増する人口・エイズなどの感染症を含む環境・公害問題などであることには異存がないが、それらにはいずれもアフリカ諸国を中心とする発展途上国(LDCs:Least-Developed Countries)が主役となって登場してくる。  とりわけ、エイズなどの感染症に関わる健康問題はその対応策の実行が急務であるが、それには医薬品の特許が絡むことで価格の問題が生じ、先進国とLDCsとの間で溝を深めてきた。まずはその背景を約20年前から振り返りたい。 「世界の3大感染症」とも言われるエイズ・結核・マラリアの実態は表のように説明されている(①)。これら感染症のうちエイズでは、国連合同エイズ計画(UNAIDS)によると、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国で3分の2を占めるとされている。死者は04年の190万人がピークで、治療の拡

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