医薬経済オンライン

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2年後に担保なく終わった中間年改定

特例対応で「目眩まし」に遭う製薬業界

2023年3月15日号

 23年度薬価改定について、本誌が実施した製薬各社(計36社)へのアンケート調査で、改定の対象範囲は「妥当か」を質問したところ、態度を表明した23社すべてが「いいえ」と回答した。  前回21年度改定を踏襲して、平均乖離率7.0%の0.625倍(乖離率4.375%)超となったことに対し、「納得できない」「理解しがたい」「遺憾」といった声が上がったほか、乖離が大きな品目の基準は「平均乖離率を超えるものとするのが合理的ではないか」との意見も出た。  改定の対象範囲をムチとした場合、今回の改定で、政府はアメもしっかり用意した。しかも2つだ。  ひとつは、新薬創出・適応外薬解消等促進加算の臨時・特例的対応になる。企業要件や乖離率によって引き下がる場合でも「従前の薬価と遜色ない水準」とした。具体的には、新薬創出加算の対象600品目のうち、143...  23年度薬価改定について、本誌が実施した製薬各社(計36社)へのアンケート調査で、改定の対象範囲は「妥当か」を質問したところ、態度を表明した23社すべてが「いいえ」と回答した。  前回21年度改定を踏襲して、平均乖離率7.0%の0.625倍(乖離率4.375%)超となったことに対し、「納得できない」「理解しがたい」「遺憾」といった声が上がったほか、乖離が大きな品目の基準は「平均乖離率を超えるものとするのが合理的ではないか」との意見も出た。  改定の対象範囲をムチとした場合、今回の改定で、政府はアメもしっかり用意した。しかも2つだ。  ひとつは、新薬創出・適応外薬解消等促進加算の臨時・特例的対応になる。企業要件や乖離率によって引き下がる場合でも「従前の薬価と遜色ない水準」とした。具体的には、新薬創出加算の対象600品目のうち、143品

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